池場 紀之 & BSA GOLDSTAR(2010 0322) |
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
大学生の頃、友人がSR400のエンジンをキックで掛けている姿がすごくカッコ良く見えて、それまでまったく興味のなかったバイクの免許を取得し、即SR400を購入。
「男ならキックスタートじゃないと!」と勝手に思ったのはいいけど慣れるまで大変でした。
★ 2 ★
年齢・職業問わず、様々な人に出会えたこと。
上は70歳の方もいます。
「昔乗っていたんだよ」と、おじいさんに声を掛けられたことも何度も……。
★ 3 ★
渋谷の真ん中でキックでエンジンを掛け、「カッコ良くスタート!」と思ったら、U字ロックを外すの忘れてコケて何100人(?)に注目されたこと。
★ ★ ★
西武新宿線の踏切りを渡ってやってきた廃品回収の軽トラが、コンビニ横の狭い道に消えていく。
僕は革ジャンなのに運転手はTシャツ1枚だ。
薄着だなあ、とか思っているともう1台、別な廃品回収業者の軽トラが目の前を通りすぎる。
軽トラ! 軽トラ! でリーチ!(絵柄的にはノーマル、よって再抽選に期待)
ってトコで池場君が登場。
だが惜しい!
池場君は軽ワゴンだった。
「イギリスのパーツメーカーに注文しているバルブが届かないんですよ」
つまりBSAはエンジンが掛からない状態だったのだが、いっすいっす、つってトランポに積んで無理矢理来てもらったのである。
サーセン。
池場君の軽ワゴンは長野ナンバー。
長野は転勤先で、3年を過ごした。
置き場所に困らない環境にどっぷり。
でもってバイクが増えまくり。
現在、BSAの他に2台のトラを所有する。
友達の影響でまったく興味がなかったバイクに乗り始めて15年。
SR400では満足できず、ロイヤルエンフィールド。そこでも満足できずに本物の英車を求めてトライアンフへ。しかしそれでも満足できず BSAまで購入。
欲しいものは何としてでも手に入れる主義を貫き通すにも程がある。
ってことで周囲には呆れられているわけだが、本人は「エンジンばらすよ、ってだけで仲間が見物に集まりますからね、楽しいっすよ〜」と、大して気にもしていない様子。
整備もレストアもぜ〜んぶ自分でやってしまう腕もあるし、工具から溶接機材からブラストコンプレッサーまで揃えてるんだから、いっそこのままバイク屋さんになってしまうのもいいだろう(無責任)
そんな池場君は僕の中でちょっとした伝説の男だ。
それは、トライアンフ石井君(VOL.19を見てね)と撮影後にくっちゃべっていて発覚した1つのドラマに端を発する。
当時SRに乗っていた石井君はある日、山手通りを走っていると目の前にトライアンフが走っていた。
生まれて初めて見る本物だ。
信号待ちのたびにいちいち話しかける。
トライアンフに乗った男はジェントルに応えてくれた。
それが池場君だった。
山手通りでの出会いから、2人はやがてバイク雑誌の個人売買コーナーに池場君が投稿したことをキッカケにして再会するわけだが、その付き合いが今も続いているなんて素敵じゃないか。
顔と顔、バイクとバイクで、面と向かう。
バイクなら、乗ってるだけで、そんな「地べたを這ってるな〜」って感じの出会いがある。
きっとドラマはラブストーリーのように突然だ。
だからいつでも出演できるように準備しておこう。