橋口 剛 & Harley-Davidson FXS(20091004) |
「なんでFXSを選んだのか?」
橋口君が答える。
「初めて見た時、バイク屋さんの勝手口をふさいで置いてある、その置かれ方が良かった」
んあ〜?
正直、サッパリ分からない。
……という夢を見た。
撮影前、橋口君に下記の質問アンケートを送ったのだが、そのお答えメールがなかなか届かず、しまいにゃVOL.11の更新日を迎えてしまい、編集作業の都合上とても危険な状態に陥っていた土曜日の夜。
僕はそんな夢を見た、というか橋口君によって見させられたのである。
そんなドリームメーカー(違う気がする)橋口君に僕から3つの質問で〜す。
Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノを全部おせーて。
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時のこと、おせーて。
Q3:史上最悪の出来事をおせーて。
仲いい先輩が突然、「ドベベッ」とバイト先に乗り付けたSteedに軽い衝撃を受けたのが乗り出したキッカケdeath。
低い車高と排気音にやられました。
中学時代から当然のように興味を抱くも、雀の鼻クソのようなバイト代ではムリ、とその時は断念。
高校卒業して周りがこぞって車の免許を取りに行っている時、中型二輪を取りに行ってましたね〜。
★ 2 ★
雨でない限り乗ってる時はいつも最高な気分death。
ショベルのズンドコ節には乗りながらいつも失禁。
風になってそのまま星になってもいいやと思ってます。
★ 3 ★
とある点火系故障により大阪→横浜間をすべてオシガケで行くしかない状況に直面した時、「ぬぉ……最悪だ。生きて帰れるのか」って立ちくらみに見舞われました。
車両はマグネトー点火のキックオンリーでジョッキーシフトの1340cc。
灼熱の炎天下の下。
足が擦り切れ15cmも短くなるまで蹴り続けるも掛からず、昭和のスポ根漫画顔負けのオシガケ始動を何千本と繰り返し500km超の道のりを走破したのであります。
★ ★ ★
「サンオイルサンオイル〜!」
上半身裸の男が飛び込んできた。
海の家かココは。
いや違う。
目の前は多摩堤通り。
ココはヒデモーターサイクル。
ハーレーのカスタム屋さんである。
バイク用のいろんなオイルはあるだろうけど、上半身裸の男用のサンオイルは置いていないだろう。
と思ったら上半身裸の男はバイク屋さんにサンオイルを買いにきた通りすがりのスットコドッコイではなく、ヒデモのお客さんだった。
上半身裸の男は「グッチ君」と呼ばれていた。
ヒデモのワカコ夫人によると、「グッチ君はいつも勝手に他のお客さんたちに声をかけてBBQしたりしているムードメーカーなんです」とのこと。
この日もグッチ君は、勝手に他のお客さんたちを巻き込んだBBQパーティの真っ最中だったのである。
その約1ヶ月後。
グッチ君の地元、江ノ島で待ち合わせをした。
江ノ島に着くと、ロータリーみたいなとこだの駐車場の横だのに結構な数のバイクが停まっている。
しかし、そこにグッチ君の姿はなかった。
約束より30分も早く着いちゃったんだからいるわきゃない。
集合時間は8時。
グッチ君とはヒデモ仲間の春日君が同行してくれたので2人で缶コーヒーを飲みながらうだうだしていると7時57分、携帯が鳴った。
グッチ君は見事に寝坊していた。
裏切らないなあ。
僕はこの日の集合時間を8時に設定した時点で、この展開を予想していた。
グッチ君は、人に「な〜んかこの男は寝坊しそうだなあ」と思わせる「何か」を持っている。
何かって何?
そこが肝心だろ。
それはともかく20分後。
寝起き感丸出しの顔でグッチ君がやって来た。
「いい公園があるんで行きましょう」
ってことでグッチ君を先頭に移動したのだが、そのアクセルの開けっぷりには寝起き感が微塵もない。
今朝江ノ島に揚がったばかりのシラスのようなイキの良さ。
さらには弁天橋の上、さっきまで布団の中でうだうだしていたとは思えないエクストリームな動きでシートの上に立ち上がり、キリストを繰り出したりしている。
出来は10点満点の6点だったが(←ここには寝起き感があった)、後ろで見ていたら、うれしくなって、笑っちゃった。
バイク乗りっていろんな担当がいるじゃない。
「あの人みたく速くなりたい!」って思わせる担当とか。
「あんなダッセーカッコはしたくない」って思わせる担当とか。
グッチ君は、うれしいとか、笑っちゃうとかを振りまく担当。
重要な任務だぜ。
でも、君にしか出来ないよ。
グッチ君のdeath節が猛威をふるうブログ『BiKER死女神☆撫露愚』のアドレスは下記death
http://deathqueen-mc.blog.so-net.ne.jp/
グッチ号を初めて見た時、ハンドル廻りにレバーだのホースだのが一切見えないんで、僕は正直「これはまだカスタムしてる途中でこれからいろいろ付くんだな」と思ってました。スンマセン。
というグッチ号を作ったカスタムビルダー「ヒデモ」こと『ヒデモーターサイクル』のHPは下記でーす。
ワカコ夫人プロデュースによるグッチ号激走PV(撮影時に寝坊があったかは不明)も観られま〜す。
http://www.hidemo.net/