杉原 研 & SUZUKI GSX750S KATANA |
Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノを全部おせーて。
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時のこと、おせーて。
Q3:史上最悪の出来事をおせーて。
『MADMAX』。
凶暴な走りとイカレたコーナリングをカマすY氏。
★ 2 ★
気の合う、カッコいいと思う、同じペースで走れる仲間5、6台で爆走した時。
★ 3 ★
事故る時は、いつも最悪。
★ ★ ★
待ち合わせ場所に走ってきたケン君の右手は包帯でぐるぐる巻きだった。
手首をねん挫したんだという。
ねん挫してないほうの手でちょっと照れながら握手する。
照れているのは僕だ。
ケン君と会うのは初めてのつもりだったのだが、とある飲み会で泥酔した僕を電車で送り届けてくれたことがあるというのだ。
つまり恩人である。
恩人なのに、休みの日、しかもチョイ乗りすらキツい感じのケガを負った状態を押してバイクで来てもらう、ってだけでも申し訳なさすぎなのだが、撮っている最中にあろうことかカメラの電池が切れてしまった。
オマケに予備の電池を持ってきていない。
恩人を待たせて電池を探しに駅前に走ったのだが、そのへんで扱っていないタイプだったので手に入れることは出来なかった。
やっちまったなぁ。
バイク的に言うと、やってMOTOR。
ぴき。ぴきぴきぴき。
ケン君の眉毛の上あたりの血管が怒りで膨張する音が聞こえてきたので僕はすかさずウルトラ陳謝し、「お茶でもどう?」と文字通りお茶を濁して駅前のマクドナルドに向かった。
「もー、なんでも好きなモノ頼んで」(でもマック)とか言いながら、2人で延々BLANKEY JET CITYの話をしているうちに、今日は写真を撮りにではなくブランキーの話をしに来たのでは? という錯覚に陥り、楽しくなってきた。
3日後、僕は再びケン君と会った。
手首の包帯はテーピングになっていた。
新しくしたバッテリーはビンビンで、撮影はちゃこちゃこ進んだ。
そして僕らはまたマックで2人、延々ブランキーの話をしたのだった。
ケン君と初めて渋谷で会った時。
ケン君も僕も電車だった。
なんでバイクの話になったんだろう。
酔っぱらって送ってもらったことも覚えてないくらいだから覚えてないけど、バイクに乗ってない時、不意に、意外にもって感じで、「乗ってんだ〜!?」ってバイク乗りに会うのって、うれしい。
写真は4月29日と5月2日、ケン君ちの近くで撮らせてもらいました。使ってるのは5月2日のモノです。以後、気を付けます。
下記は、ケン君がイラスト描いたりデザインやってて、この夏に刊行予定のフリーペーパー『DUSK & DAWN MUSIC FELLOWSHIP』のHPです。
http://bravesong.com